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利用者の感想を確認ブログ:17/1/14


四畳半程度の広さだが、
小松菜やほうれん草がとれ、トマトやナスを育て、
シソやミツバが食べられる我が家の家庭菜園は魅力に溢れている。

さわやかな日差しを浴びながら、
嫁と一緒に虫や草をとり、
若苗の間引きなどをしていると…

「雑草を恐れるな」
突然、二階のベランダから母の声がした。

御歳九十三、認知症が少し出ているが、
しゃきっとしたもの言いに、
わたくしは「分かった」と見上げながら答えた。

「まだ本当の百姓ではない」
わたくしの手つきや野菜の育ち具合いを見てのさらなる声。

「野菜は同じところに作るな」と
忠告も飛んでくる。

わたくしは「はいはい」と返事をしながら、
久々に力が入っている母を微笑ましく思った。

五年前、母の調子が少し崩れかかったときには、
猫を飼って凌いだ。

母が生きていく上で必要なのは、
日々の具体的な世話と思いやる心を
取り戻してもらうことであったから…

「畑をやればまだ長生きしてもらえるかも」と嫁が言うので、
わたくしが「降りてきて畑をやらないか」と大きな声で誘ったら、
母は「それは無理」と小さく言って顔を引っ込めてしまった。

信州の農家出身の母。
その母の口癖が、
「あの山の向こうに行けば田舎がある」だった。
山とは、ベランダから見える小高い公園の雑木林だった。

父親が亡くなって二十五年。
この頃、母の気持ちはさかんに実家へと向いている。
ふるさとを「魂の休まるところ」と理解すると、
母の心情がよく理解できた。

最近
「体調、体力を見て実家へ母を連れて行こう」が
わたくしと嫁の合言葉になっている。
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